帯文
地味に不思議で、おだやかに怖い。
『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中の』近藤聡乃が描く、初めてのエッセイ集。「新版」になって新発売です。
感想
2011年4月16日から始まるエッセイ集。時期的に震災の直後ということもあり、不安な日々を過ごしていたでしょうが、それをなんとか乗り越えるようなユーモアのある話が続きます。
このエッセイでは子供の頃の記憶の話も多く、よくそんなに覚えているなとか、またその感じ方の感性もすごなとか、そういえば子供の頃ってこんな感じだったよなとか、同じ時代を過ごしたものとして、懐かしく不思議な感覚を共有できて大変楽しめます。
ちなみに近藤聡乃さんは丁寧な言葉使いの中にユーモアや毒を織り交ぜるとてもすてきな文章を書く人だと思うのですが、前にラジオに出ていた時に話し言葉も同じ感じだったので少し笑ってしまいました。
検索したらYouTubeにその時のラジオがありました。
ちなみに公式サイト