まちづくりの第一歩は、まちの人口の特徴をつかむところから。
ということで自分で自分のまちの人口の特徴をつかむ方法を、僕の住む室蘭市の例でご紹介したいと思います。
今回は初級編で、データをダウンロードして現在の人口ピラミッドをエクセルでつくってみるところまでやってみたいと思います。
国勢調査の人口データをゲットする
過去の人口のデータは国勢調査のデータを、将来の人口推計は国立社会保障・人口問題研究所(略称「社人研」)のデータを使うのが良いかと思います。
今回は最新(2015年(平成27年))の国勢調査のデータを使いたいと思います。探すのは室蘭市の5歳階級の人口データ。
国勢調査のデータは総務省の「e-Stat 政府統計の総合窓口」というサイトにあります。
似たようなデータがいっぱいあって探すのが難しいのですが、下の画像を参考にがんばって見つけてダウンロードしてください。
エクセルデータを加工する
無事ダウンロードできたら、次はエクセルデータの加工です。
ダウンロードしたファイルを開くと、北海道の市町村のデータがすべて入っているので、 検索等で室蘭市の部分を探し、各階級の総数を新規ファイルにコピペします。
グラフを見やすくする
データをすべて選択して、挿入タブから、グラフの集合横棒を選択すると……。
なんかそれっぽいグラフができました。
でもこれじゃちょっとダサくて見づらいので加工します。
気になるところを右クリックなりダブルクリックすると設定画面が出るので、そこを色々いじります。
僕のおすすめ設定は次のとおりです。
フォント全般
- 日本語用のフォントを、Windowsなら「メイリオ」に、Macなら「ヒラギノ角ゴシック」に
- さらにこだわるなら英数字用のフォントを、Windowsなら「Segoe UI」に、Macなら「Helvetica」に
データ系列の書式設定
- 要素の間隔を「0%」に(今回は0%だが、普通の棒グラフなら50%くらいがおすすめ)
- 枠線を「線なし」に
- 塗りつぶし(単色)を濃いめの「グレー」に
プロットエリアの書式設定
- 枠線(単色)をやや太めの濃いめの「グレー」に(軸の書式設定の線(単色)も同様の設定にすると◯)
軸の書式設定
- 軸のオプションで単位をできるだけシンプルに(2等分でも全然いける)
その他ちょこちょこいじって、だいたいこんな感じでおしゃれにするとグラフを読む気にもなります。
グラフを読む
ここまでやるだけでも室蘭市の人口の特徴をある程度読むことができます。
室蘭市はこんな感じですが、それぞれのまちできっと人口ピラミッドの特徴は違うことでしょう。
ということで次回は、複数年代で人口ピラミッドを作成し「人口の波」を見ることで、さらにまちの特徴を読み解いていこうと思います。